ネット社会の闇をえぐるサイバーパンクドラマ「Mr.Robot」!!

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ミスターロボット

Amazonプライムビデオのサービス開始とともに日本でも公開された注目のドラマ「Mr.Robot」。

ジャンルはズバリ「サイバーパンクスリラー」だ。

主人公の凄腕ハッカーがネット社会に蔓延る巨悪と対峙していく様をスリリングに描いている。

名作との呼び声高いドラマの中にも面白くなってくるまでのインターバルが長い作品もあるが、この「Mr.Robot」は第1話の放送翌日に第2シーズンの製作が決定したほど、初回エピソードの完成度が高く、私も釘付けにされてしまった一人だ。

何がそんなに魅力的なのか?

そのポイントを解説していこう。

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自閉症の凄腕ハッカーがネットの闇をえぐる!

ミスターロボット

このドラマの主人公エリオットは、ネットのセキュリティエンジニアとして会社へ勤務する青年。

しかし会社が終わり自宅へ帰ると彼はネットの海へダイブし、他人の個人情報を覗き見る凄腕のハッカーとなる。

幼い頃に母親から虐待を受けていたために自閉症となり、他人とは全くコミュニケーションをとることが出来ない。

外出する時はいつでもパーカーのフードをかぶり、会話をする時も相手とは目を合わせようとせず言葉にも感情や抑揚がない。

つまりエリオットはまるでロボットのような男として描かれている。

「スティーブ・ジョブズを偉人扱いするなんてどうかしてる。途上国の子どもたちの労働力を搾取して儲けてるんだぜ」

「この世界は嘘で塗り固められてるんだ」

と語るように、エリオットは社会への不満を溜め込み周りと価値観を共有することを拒絶している。

その憂さを晴らすように、エリオットは身近にいる人間の個人情報へ執拗なまでにハッキングをかけ、ひた隠しにしている裏の顔を暴いていく。

従業員から慕われているコーヒーショップのオーナーが実は児童ポルノサイトの運営者であることを暴いたり、自分の心理カウンセラーに近づく浮気男を撃退したり。

「俺なら3分で1人の人生をぶち壊せる」

と豪語するほど、その腕は確かで容赦無い。

そんなエリオットの独白による一人称視点からドラマは進んでいくのだが、彼に妄想癖があるため時折ストーリーが混線してしまう。

例えばエリオットが突然饒舌に話し始めたかと思えば、それはただ単に彼の脳内イメージでしかなく現実の彼は無言で上の空だったり、今しがた話していた人物が現実なのか空想なのか彼自身も混乱してしまうという描写がしばしば仕掛けられている。

このドラマの醍醐味は、そんなエリオットの暮らしている不安定な世界を視聴者も一緒になって共有することにあるのだろう。

また、その現実なのか妄想なのかはっきりしない部分が、物語の伏線ともなりえるので視聴者は気が抜けない。

巨大コングロマリットを相手に腐った価値観をぶち壊す!?

ミスターロボット

ある夜、エリオットの務める会社がセキュリティを任せれている巨大企業Eコープのサーバーが大規模なハッキングを受けてしまう。

エリオットが食い止めたことで大事には至らなかったが、そのハッキングの痕跡の中から彼はあるメッセージを見つけ出す。

それをきっかけに、エリオットはクリスチャン・スレーター演じるMr.Robotという人物からハッカー集団への参加を要請される。

そして巨大コングロマリットのEコープのサーバをぶち壊し、この世界の間違った価値観を正してやろうと持ちかけられるのだ。

常々、社会へ不満をつのらせていたエリオットはその活動に参加することになるのだが、それが彼の運命を大きく変える引き金となるのだった。

これが、このドラマの大きな柱となり次のエピソードへの視聴欲求はいやが上にも高まっていく。

名作映画の世界観をサンプリング

ミスターロボット

このドラマの脚本、監督、プロデュースを手がけているサム・エスメルは、物語を構想するにあたって「アメリカン・サイコ」「タクシー・ドライバー」「時計じかけのオレンジ」「ファイト・クラブ」に強い影響を受けていると語っている。

確かに「アメリカン・サイコ」のリッチなビジネスマンと殺人鬼という二つの顔を持つ主人公や、ベトナム戦争帰りで社会に溶け込めず怒りを貯めこんでいく「タクシードライバー」のトラビスなど、エリオットのキャラクターと共通する点は多い。

また、現代社会の価値観への不信感や破壊衝動は「時計じかけのオレンジ」「ファイトクラブ」に通じる。

ただし、それらは質の悪いパクリではなく上手にサンプリングし再構築されているため、全く新しい物語として楽しむことが出来る。

また上記した4本の映画が好きな方なら、より一層その世界観を満喫できるはずだ。

ダークなエレクトロニカが最高!

最後に、これはストーリーとは直接関係ないのだが「Mr.Robot」は劇中で流れる音楽がどれもダークなエレクトロニカで、陰鬱な物語を盛り上げている。

このあたりも「ファイト・クラブ」なんかを意識しているのかもしれない。

マッシブアタックなんかが好きな人にはドンピシャなのではないだろうか?

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